「もっとサッカーが上手くなりたい!」
その熱い想いを胸に、日々の練習に励んでいるあなたに、一つ質問です。その練習、やりっぱなしになっていませんか?
実は、トップレベルの選手の多くが、練習や試合の後に必ず行っている「ある習慣」があります。それが「サッカーノート」をつけること。
この記事では、元高校サッカー部キャプテンで、今も週末プレーヤーとしてサッカーを楽しむ僕が、長年の経験から編み出した、あなたの上達を何倍にも加速させる「サッカーノートの書き方」と「元キャプテン流・振り返り術」を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!
なぜ「サッカーノート」があなたを成長させるのか?~元キャプテンが語るその絶大な効果~
「ノートを書くだけで、本当にサッカーが上手くなるの?」と疑問に思うかもしれませんね。でも、断言します。正しく書かれたサッカーノートは、あなたにとって最高のコーチになり得るんです。まずは、その絶大な効果についてお話しさせてください。
「練習の質」が劇的に変わる!~目的意識がプレーを変える~
サッカーの練習は、ただ漠然とこなすだけではなかなか上達しません。「今日の練習では、〇〇を絶対にマスターするぞ!」といった明確な「目的意識」を持つことが非常に重要です。サッカーノートに、前回の練習で見つかった課題や、今日の目標を書いてから練習に臨むだけで、練習中の集中力やプレーへの意識は劇的に変わります。
練習後にその目標が達成できたかを振り返ることで、日々の成長を実感でき、次の練習へのモチベーションにも繋がるんです。僕も高校時代、この目的意識を持つようになってから、練習の質、ひいては成長のスピードが大きく変わったのを覚えています。
自分の「強み」と「弱み」を客観視できる~最強の自己分析ツール~
自分のプレーを客観的に見るのは、意外と難しいものです。でも、サッカーノートに日々のプレーを書き出し、良かった点(GOOD)と課題(BAD)を記録し続けることで、自分の「強み」と「弱み」が手に取るように分かってきます。「自分はパスは得意だけど、シュートの精度が低いな」「1対1の守備では、右側を抜かれやすい傾向があるな」といった具体的な自己分析ができるようになるんです。これは、自分だけの「最強の自己分析ツール」。自分の現在地を正確に知ることが、上達への最短ルートを示してくれます。
モチベーションの維持と「小さな成功体験」の積み重ね
サッカーノートは、あなたの努力の軌跡そのものです。過去のページを読み返せば、「前はこんなことで悩んでいたんだな」「こんなに成長できたんだ!」と、自分の進歩を実感できます。これは、苦しい時や伸び悩んだ時の大きな支えとなり、モチベーションを維持するのに非常に役立ちます。
また、「パスが正確に出せた」「練習したフェイントが試合で成功した」といった「小さな成功体験」を記録していくことで、自信が積み重なり、プレーにも良い影響を与えてくれます。僕もキャプテンとして、スランプに陥った後輩には、よくノートを読み返すようにアドバイスしていました。
【元キャプテン流】上達を加速させる!サッカーノート「3つの基本ステップ」
お待たせしました!ここからは、僕が元キャプテンとして、そしてサッカーを愛する一人のプレーヤーとして、自信を持っておすすめする「サッカーノートの書き方」を、具体的な3つの基本ステップに沿って詳しく解説していきます。この3ステップを実践するだけで、あなたの振り返りの質は劇的に向上し、上達への道筋がはっきりと見えてくるはずです。
ステップ1:「記録」する~練習と試合の客観的な事実を書き出す~
サッカーノートづくりの第一歩、それは「記録」です。その日の練習や試合で何があったのか、まずは自分の感情や評価を一旦横に置いて、客観的な「事実」だけをありのままに書き出していきます。これが、全ての分析の土台となる、非常に重要な作業です。
なぜ「感情」の前に「事実」の記録が重要なのか?
試合に負ければ悔しいし、ミスをすれば落ち込みます。逆に、ゴールを決めれば最高に嬉しいですよね。でも、そうした感情だけでノートを埋めてしまうと、後から読み返しても、具体的に次に何をすべきかのヒントは得られません。僕も若い頃は、「今日の試合は最悪だった。何もできなかった」と感情だけでノートを殴り書きしたこともありました。
でも、それだけでは何の役にも立たないんです。なぜ最悪だったのか、具体的にどんなミスがあったのか。まずは冷静に、何が起こったのかという「事実」だけを並べることが、正しい振り返りの第一歩。感情を整理し、客観的な分析をするための土台作りだと考えてください。
【具体例】練習ノートと試合ノートに書き出すべき基本項目
「事実を記録すると言っても、何を書けばいいの?」と思いますよね。僕が高校時代に実践していた、練習ノートと試合ノートの基本的な項目を紹介します。週末プレーヤーの皆さんは、全部書く必要はありませんが、いくつかピックアップして記録するだけでも効果がありますよ。
練習ノートの基本項目
日付、天気、その日の体調(5段階評価など)
練習のテーマ(例:ポゼッション、守備の連携、シュート練習など)
実際に行った練習メニュー(例:鳥かご、3対2、ミニゲーム)
コーチや先輩、仲間から受けたアドバイス
個人的に意識したこと、試してみたこと
試合ノートの基本項目
日付、対戦相手、結果(スコア)、出場時間、自分のポジション
自分のプレーのスタッツ(自己採点でOK:ゴール、アシスト、シュート数、パスミス数、ボール奪取数など)
試合全体で起こった重要な出来事(失点シーン、得点シーン、良かった連携プレー、戦術の変更など)
対戦した相手チームや、マッチアップした相手選手の特徴
試合を通して感じたチーム全体の課題や収穫
元キャプテンのワンポイント:記憶が新しいうちに書き留める習慣
この「記録」のステップで最も重要なのは、記憶が新しいうちに書き留めることです。人の記憶は曖昧なもので、一晩寝てしまうと、プレーの細かいディテールや、その瞬間に感じたことは驚くほど薄れてしまいます。練習や試合が終わった後、疲れているのはよく分かります。でも、完璧な文章でなくていいんです。帰りの電車の中や、お風呂に入る前に、スマートフォンのメモ帳にキーワードだけでもメモしておく。
例えば「後半、右サイドの突破、成功」「ラストパス、タイミング遅れた」といった断片的なメモだけでも、後からノートをまとめる際の大きな助けになります。僕がキャプテンだった頃、試合後はチームミーティングがありましたが、その前に必ず数分間、個人で今日のプレーをメモする時間を作っていました。記憶が最も鮮明な瞬間に書き留める。この習慣が、僕の成長を支えてくれました。
ステップ2:「分析」する~良かった点(GOOD)と課題(BAD)を深掘りする~
客観的な「記録」ができたら、次はいよいよノート作りで最も重要な「分析」のステップに進みます。記録した事実に、あなた自身の考えや評価を加えていく作業です。なぜ上手くいったのか、なぜミスしてしまったのか。この「なぜ?」を繰り返すことで、あなたのプレーは感覚的なものから、理論に裏打ちされた確かなものへと進化していきます。
なぜ「成功の要因」と「失敗の原因」の両方を考えることが大切なのか?
ノートを書くというと、ついミスしたことや反省点ばかりに目が行きがちですよね。でも、それでは自分のプレーに自信をなくしてしまい、モチベーションも下がってしまいます。大切なのは、上手くいったプレー、つまり「良かった点(GOOD)」にもしっかりと目を向け、その成功の要因を分析することです。
僕がキャプテンとして、試合後のミーティングで常に意識していたのは、負けた試合でも必ず良かった点を見つけ、逆に勝った試合でも課題を洗い出すことでした。成功体験は、あなたのプレーの自信となり、再現性を高めるためのヒントになります。そして、失敗体験は、あなたが次に成長するための最高の教科書になる。この両輪をバランスよく回すことが、個人としてもチームとしても強くなるための秘訣なんです。
【具体例】効果的な「GOOD/BAD分析」の書き方と自己評価のコツ
では、具体的にどう分析すれば良いのか?僕が実践していた「GOOD/BAD分析」の書き方を紹介します。ポイントは、「なぜそうなったのか?」という原因まで考えることです。
GOOD分析(良かった点の分析)
プレーの事実:「後半10分、相手の中盤からパスをインターセプトできた」
成功の要因(なぜ?): 「相手の出し手の目線と体の向きから、縦パスが出てくることを予測し、一歩早く動き出せたから」
再現するために(次も活かすには?): 「今後も、守備の時はボールホルダーだけでなく、周りの選手の状況も見て、パスコースを予測する意識を続ける」
BAD分析(課題点の分析)
プレーの事実:「ペナルティエリア内でフリーでパスを受けたが、シュートが大きく枠を外れた」
失敗の原因(なぜ?): 「ゴールを意識しすぎて力んでしまい、ボールをミートする瞬間に体の軸がブレていたから」
改善するために(次どうする?): 「シュート練習の時から、常にリラックスすることを意識する。インパクトの瞬間までボールから目を離さず、軸足の位置を安定させる練習をする」
週末プレーヤーの皆さんは、まずは毎試合、GOODとBADを一つずつ見つけて分析するだけでも十分です。大切なのは、「なぜ?」を考える癖をつけることですよ。
元キャプテンのワンポイント:ミスを責めるな、原因を探れ!
最後に、この「分析」のステップで最も伝えたいことがあります。それは、「ミスを責めるな、原因を探れ!」ということです。ミスをした時、「なんて自分は下手なんだ…」と自分自身を責めてしまうのは、自己嫌悪であり、何の成長にも繋がりません。そうではなく、「なぜ、今の場面でパスミスをしてしまったんだろう?」と、客観的に原因を分析する。例えば、「焦って周りが見えていなかったからだ」という原因が見つかれば、「次はボールを受ける前にもっと首を振ろう」という具体的な改善策が見えてきますよね。
僕も若い頃は、ミスをするとすぐに落ち込んでしまうタイプでした。でも、キャプテンという立場になり、それではチームに良い影響を与えないと気づいたんです。ミスは、あなたが成長するためのヒントが詰まった「宝物」です。自分を責める時間があるなら、その原因を探る時間に使いましょう。その前向きな姿勢が、あなたを必ず成長させてくれます。
ステップ3:「次へのアクション」を決める~具体的な目標と練習メニューに繋げる~
事実を記録し、その原因を分析したら、最後のステップです。これがなければ、サッカーノートはただの日記で終わってしまいます。分析で見つかった課題を克服するために、次に何をすべきか具体的な行動計画、つまり「アクションプラン」を決めること。このステップこそが、あなたの振り返りを、具体的な「上達」へと繋げる架け橋となります。
なぜ「次どうするか」まで書くことが上達の分かれ道なのか?
「今日の試合、シュートの軸足がブレていたな」と分析して終わる選手と、「軸足がブレていたから、次の練習では軸足を意識したシュート練習を20本やろう」と決める選手。どちらが成長すると思いますか?答えは明白ですよね。僕がキャプテンとして見てきた中で、伸び悩む選手の多くは、自分の弱点を分析するところまではできるんです。でも、そこから「じゃあ、明日から何をすべきか」という具体的な行動に繋げられていない。
この「次への一歩」を踏み出せるかどうかが、本当に大きな上達の分かれ道になります。分析は、あくまで行動を変えるための手段。アクションプランを立てて初めて、あなたの振り返りは意味を持つのです。
【具体例】課題を克服するための「アクションプラン」の立て方
「アクションプラン」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、シンプルで大丈夫です。先ほどのBAD分析の例を使って、具体的な立て方を見てみましょう。
BAD分析の例
課題の事実:「ペナルティエリア内でフリーでパスを受けたが、シュートが大きく枠を外れた」
失敗の原因:「力んでしまい、ボールをミートする瞬間に体の軸がブレていたから」
アクションプランの立て方
長期的な目標:「試合の決定機で、冷静に枠を捉えるシュートを打てるようになる」
短期的・具体的な行動計画:
次のチーム練習の前に、10分間、力を抜いてフォームを確認するシュート練習を行う。
練習試合では、まず「リラックスして軸足を意識する」ことだけを目標にする。結果は気にしない。
自宅で、体幹トレーニング(プランク)を週3回、メニューに追加する。
大切なのは、具体的で、実行可能な計画を立てること。壮大すぎる目標は挫折のもとです。週末プレーヤーなら、「次の練習で、これだけは意識してみよう」という小さな目標から始めるのがベストですよ。
元キャプテンのワンポイント:目標は大きく、でも行動はスモールステップで
最後に、目標設定についてのアドバイスです。将来的に「チームのエースになる」「県大会で優勝する」といった大きな夢や目標を持つことは、非常に素晴らしいことですし、モチベーションの源泉になります。僕もキャプテンだった頃、チームの目標は「全国制覇」と高く掲げました。
でも、日々の練習で選手たちに求めたのは、「昨日より一歩でも前に進む」という非常に小さなことの積み重ねでした。大きな夢にたどり着くためには、目の前の一歩、つまり「スモールステップ」を確実に踏みしめていくしかないんです。焦らず、一歩ずつ。その確実な歩みが、気づけばあなたを大きな目標へと導いてくれます。
サッカーノートを続けるためのコツと注意点~元キャプテンの失敗談から学ぶ~
「サッカーノートが良いのは分かったけど、続けるのが難しそう…」そんな声が聞こえてきそうですね。大丈夫、僕も何度も三日坊主になりかけました(笑)。ここでは、僕自身の失敗談も交えながら、ノートを習慣化させるためのコツと、やってはいけないNGな書き方についてお話しします。
三日坊主にならない!僕が実践したノートを習慣化させる3つの工夫
完璧を目指さない:「毎日、びっしり書こう!」と意気込むと、それがプレッシャーになって続きません。疲れている日は、キーワードのメモだけでもOK。「今日も続けられた」という事実が大切です。
書く時間を決める:僕の場合は「練習後、家に帰ってすぐ」と決めていました。歯磨きやお風呂のように、生活のルーティンに組み込んでしまうのが、習慣化への近道です。
お気に入りのノートとペンを使う:形から入るのも意外と大事です(笑)。自分が気に入った文房具を使うと、ノートを開くのが少し楽しくなりますよ。
こんなノートはNG!成長を止めてしまうノートの書き方とは?
反省文・ダメ出しノート:ミスの原因分析は大切ですが、自分を責める言葉ばかりでは、ただ自信を失うだけです。必ず「良かった点」も見つけて書きましょう。
事実だけの記録ノート:練習メニューや試合結果だけを書いて満足してしまうと、それはただの記録簿です。「なぜそうなったのか」「次どうするか」という分析とアクションプランがなければ、成長には繋がりません。
見返さないノート:書くこと自体も大切ですが、時々過去のページを読み返すことで、自分の成長を実感したり、忘れていた課題を思い出したりできます。ノートは、あなたの成長の歴史。ぜひ、時々読み返してみてください。
まとめ – ノートと共に成長し、理想の自分を掴み取ろう!
さあ、ここまで元キャプテン流のサッカーノートの書き方について、具体的な3つのステップを中心にお伝えしてきました。サッカーノートは、あなただけのオーダーメイドの教科書であり、最高のコーチにもなり得る存在です。
おさらい:元キャプテン流「振り返り術」3つの基本ステップ
最後に、今日お伝えした「振り返り術」の3つの基本ステップをもう一度おさらいしましょう。
「記録」する:まずは感情を抜きにして、客観的な事実をありのままに書き出す。
「分析」する:良かった点と課題点の両方に目を向け、「なぜ?」を深掘りする。
「次へのアクション」を決める:分析から見えた課題を、具体的な行動計画に落とし込む。
このサイクルを回し続けることが、あなたの上達を加速させます。
元キャプテンからあなたへ贈る「書く力は、考える力」というメッセージ
僕がキャプテンとして、そして一人のサッカー選手として成長できたのは、間違いなくこのサッカーノートのおかげです。「書く」という行為は、自分の頭の中を整理し、プレーを客観的に見つめ直し、そして次に何をすべきかを明確にする、つまり「考える力」そのものを鍛えてくれます。
あなたの「上手くなりたい」という熱い想いを、ぜひノートにぶつけてみてください。その一文字一文字が、あなたの血肉となり、未来の素晴らしいプレーへと繋がっていくはずです。
ノートと共に成長し、あなたが理想とするプレーヤーになることを、心から応援しています!